General Hydroponicsパワー・グロワー組み立て説明書

パワー・グロワー・エコ部品名称

１．ハイドロトン　（9リットル袋）２．GHフローラシリーズ（約473ml入りボトル）３．養液タンク　（水を入れる深い容器）４．生育容器　（底に穴があいた浅い鉢）５．エアーポンプ　Elite 800 ６．エアーチューブ（透明なチューブ）７．ドリップリング　（プラスチック製の輪にT字型接合部品をとりつけたもの）８．水流発生管　（空気取り入れ口のある白い管　2本）９．水流発生管の支持筒　（下部が斜めに切れているポリ塩化ビニール製の白い管）１０．排水管　（青い透明な管に黒いL字管が接続されている）

装置の組み立て方

手順1 青い排水管についている白い印まで養液タンクを水で満たし（およそ2.6ガロン＝9.9リットル）、GHフローラを加えて最初の培養液を作成します。
手順2 生育容器を養液タンクの上にはめこみます。
手順3 水流発生管の支持管の斜めに切ってある端（白い塩化ビニールの管）を生育容器の底のおおきな穴に差しこみます。それを養液タンクの底にぎりぎり接するまで押し込んでください。
手順4 輪になっているドリップリングを水流発生管の空いている端にとりつけます。このとき、ドリップリングに開いた小さな穴が下側を向いていることを確認します。
手順5 組み立てた給水装置（ドリップリングと、T字型接続管と、給水管につなげた白い管）を水流発生筒の中に差し込みます。筒の出っ張りに引っかからないように気を付けてください。給水装置がぎりぎり養液タンクの下に達するまで押し込みます。
手順6 ドリップリングが邪魔にならないようにどけておいて、洗っておいたハイドロトンを生育容器に入れます。
手順7 エアーチューブ（組み立てたドリップリングについている薄くて透明な柔らかいチューブ）をエアーポンプの送風口にしっかりとつなぎます。エアーポンプの電源を家庭用電源につなぎます。水流発生筒から出ている自由に動く細いチューブに透明なエアーチューブをしっかりとつなげます。パワー・グロワー・エコを屋外で使う場合には、延長コードもコンセントも屋外用のものをお使いください。

植え付け

植えつける苗あるいは株は、根についている土や有機物をきれいに取り除いたものを用意します。移植には、根が張って元気な株でなければなりません。成長した植物をうまく移植するのは難しいので、苗にしたほうがうまくいきます。移植する前に土やピートモスで育っていたならば、移植直前に株を鉢からそっと出して、できるだけきれいにやさしく土を洗い落とします。土から水耕栽培への移植は多少難しいのですが（土には病原生物が含まれている危険があり、それが水耕栽培用の高栄養液の中で繁殖するかもしれません）、私たちが試したらうまくいったので、どうぞ試してみてください。当社のレインフォレスト装置で育てた挿し木苗で栽培を始めれば、そうした問題は少なくなります。

メガ・ファームで小さな苗をいくつも育てるならば、ドリップリングの間の、水が滴る穴の近くに苗を植えてください。大きな苗を一つだけ植えるならば、ドリップリングの中央に植えてください。根が完全に見えなくなるように、根元周辺にハイドロトンをそっと敷き詰めます。

設置場所

早く元気に成長して収穫量を増やすためには、光がよく当たること、適切な気温、換気の良いことが必須です。パワーグロワーは、屋外の庭、日が当たる窓際、ベランダや温室といった、温かくて明るく、換気の良い場所に置いてください。水を入れたり、排水したり、pHの調整をしたりするときに水が垂れたら困るような場所の近くには置かないで下さい。

操作

湿気を好む植物ならば、パワーグロワーのポンプは常に作動させてください。それほど湿っていない土壌を好む植物は、日中は30分ポンプが作動して1時間停止し、夜間はポンプを作動させない状態にすると（簡単なタイマーでポンプの電源を自動的に切り替えられます）、よく育ちます。培養液の濃度は、薄い濃度から通常の濃度でを使用し、濃い培養液は使わないようにしてください。作物が培養液を消費すると、養液タンクの水位が低下します。半分の濃度の培養液か、ただの水を元の位置まで加えてください（養液タンクが満たされている方がポンプの給水効率が良くなります）。水や培養液は1－2週間に一度交換する必要があります。育てている植物の大きさや成長の具合によって頻度が変わります（大きな植物の方が頻繁）。青色の排水管を90度回転させて地面に（屋内の場合はバケツに）流れ出るようにするだけで液を抜くことができます。培養液を交換したり追加したりするときは、ハイドロトンの上から注ぎ（養液タンクに直接ではなく）、過剰な栄養分を流し去ります。

新たに栽培を始める前の準備

収穫が終わって次の栽培をパワーグロワーで始める前に、装置を分解してすべての部品を湯で洗います。ハイドロトンは熱湯で洗って一晩水につけます。ドリップリングとポンプに接続されている管も、時々湯で洗いましょう。

よくある不具合

ハイドロトンの表面に塩類が白く結晶したら？１．濃度がうすい培養液を使うか、ただの水を加えてみます。２．ときどき装置の培養液を抜き、ただの水を満たして一晩ポンプを作動させます。一晩水で洗ったら、養液タンクを空にしてから新しい培養液で満たします。

苗の生育がおもわしくなく、「硬い」水が原因として疑われるときは？１．フローラ・マイクロの替わりに硬水用フローラ･マイクロを使います。２．蒸留水か純粋を使います。1週間以内に苗はみるみる元気になり成長が回復します。３．雨水を集めておいて使います

ドリップリングから培養液が出なくなったら？１．ポンプの電源が入っていて、養液タンクに培養液が入っていることを確認してください。２．エアーチューブを接続からはずして、管から空気が出ているか確認します（管の端を水につけて泡が出るかどうかを見る）。空気が来ていなければ、ポンプが故障しているか、空気を送る管の接続がはずれているか、管が詰まっているかということになります。管の両端を2,3センチほど切り取って、しっかり接続するようにしてみてください。３．空気接続口に息を吹き込んでみて、詰まっていないか調べます。ポンプのピストン部分を湯で洗います。これで解決するような詰まりならば、原因は硬水か、培養液の濃度が高すぎることが考えられます。４．ドリップリングの噴出口が詰まっていないか調べます。掃除するには、ドリップリングのT字部分を引っ張ってはずし、ドリップリングとT字管を湯で洗い、穴を爪楊枝で洗います。